第2章 歴史的事業をつくる「共感」の⾒つけ⽅
ビジネスを始めるとき、まず最初にすべきことは、起業家自身の価値観を整理することです。この時間をなくしてビジネスで価値を追求していくことも、顧客や社会から共感を得られることはきっとできないでしょう。
共感のベースとなる価値観の整理は、「真・善・美」を深掘りしていくことから始めます。この整理によって、自分自身が何を大切にしていきたいのか、どんな課題を解決したいのか、どんな方法でビジネスの目的を達成したいのかをより明確にしていくことができるのです。
一般的に「起業」というと、スキルの取得、強みの把握、ニーズの整理などから始めるというものがほとんどです。もちろんこの視点も必要ですが、何をするにしても、どの視点(基点)から始めるのかということが大切なのです。組織をつくるときにも、商品やサービスを作るときにも、仲間を集めるときにも、すべてが起業家の価値観との共有が基点となるのです。
この章では、あなたの価値観をどのように整理していくか、あなた自身が持っている価値観を再発見するプロセスを知り、実践していきましょう。
2章の見出し
- 時代がビジネスを生み出す
- 3つの共感視点から起業のテーマを見つける
- 真:「普遍性(そもそも)」への共感からビジネステーマを見つける
- 善:「倫理観(なんとかしたい)」への共感から起業のテーマを見つける
- 美:「美しさ(感性)」の共感から起業のテーマを見つける
- 3つの共感視点、すべてが繫がって価値観が高まる
- 共感の深みにハマると、ビジネスから遠ざかってしまうので注意
- 3つの共感視点から、価値観の枠を広げよう
- 「当たり前」の脇にある物語に触れる
- 違和感は、あなたの感性から生まれた大切な情報
- 感性は、五感を取り戻すことから
- 不と非から、共感のビジネスを見つける
- 自分の「モヤモヤ」になぜ? と問いかけて、共感を見つける
- 共感する事業の見つけ方 感情の棚卸しから原体験を見つける
- 共感する事業の見つけ方 自分年表から自分を発見し直す
- 共感する事業の見つけ方 スキルとキャリアの棚卸しからできることを知る
- 共感は、みんなの心の奥底にある希望
- 言葉は言霊。ビジネスで戦ってはいけない
- 反骨心や責任感との付き合い方
- 温故知新。歴史は、半歩戻りながら一歩進む
- 何年かかっても成し遂げたい、ライフワークを目指す