第4章 「共感」を軸に事業をデザインする
ビジネスとは「課題解決(ソリューション)」と表されることが多くありますが、決してそれだけではありません。
何か不足している課題を解決することだけがビジネスではありませんし、その誰でも気づきそうな解決だけでは、他のビジネスとの違いを表せません。
ですから、課題を俯瞰し大きな視点である価値創造という視点からビジネスを生み出していくことが大切になります。
この章からいよいよ、本格的な事業のデザインに入っていきます。
3章で行った起業の自己分析をもとに、Will-Can-Needの解像度を上げて、あなたらしいビジネスを描いていくビジネスデザインに取りかかります。すでに競合がひしめく市場であっても、共感軸の定義を変えることで市場を再定義することができ、そこから新しいニーズを見つけることも可能です。
また、本書において最も重要なポイントとなる、筆者提唱の「5つの報酬理論」では、人の価値の受け取り方、そして、その中のお金以外の4つの共感報酬をもとに、具体的なビジネスをデザインする方法を解説しています。その4つの共感報酬を実現していくことで、ウェルビーイングなビジネスをデザインしていくことも可能になっていきます。
4章の見出し
- ビジネスは、価値創造
- モノとコトを組み合わせて、ビジネスを再定義する
- Will Can Needから、ビジネスデザインを描く
- ビジネスコンセプトの構築:Willの解像度を上げる
- ビジネスモデル構築:Canの解像度を上げる
- 創造・共有価値の定義:Needの解像度を上げる
- ビジネスの相関関係と商流を整理するビジネスモデル図解
- ポジショニングマップで競合を把握する
- 共感(価値観)軸のリフレーミングで、ビジネスや市場を再定義する
- ペルソナと共感マップをつくって小さなエピソードを見つける
- 5つの報酬/4つの共感報酬
- 4つの共感報酬をもとにしたビジネスデザイン
- ウェルビーイングからビジネスをデザインする
- 恩送りの設計
- 共感が集まる社会貢献型商品
- 素材を変えて共感を集める